JBCクラシック【2014年】結果と動画

 3日の盛岡競馬10R第14回JBCクラシック(交流GI、サラ3歳以上、選定馬、定量、ダート2000メートル、16頭立て、1着賞金=8000万円)は、田辺裕信騎手騎乗の3番人気コパノリッキー(栗東・村山明厩舎)が逃げ切り勝ち。3度目のGI勝ちを果たした。勝ちタイムの2分0秒8(重)は、従来のタイムを1秒1更新するコースレコード。

 3馬身差の2着は外から差し脚を伸ばしたクリソライト(1番人気)。さらに1/2馬身差の3着には、内から伸びたワンダーアキュート(2番人気)が入っている。

 春の王者は、秋を迎えても揺るぎない強さを誇示した。先手を取ったコパノリッキーが、直線に向いて後続を突き放し、圧勝といえる内容でV。3度目のGI制覇を果たし、砂の最強馬を強烈にアピールした。

 レースはコパノリッキーが外から積極的にハナに立ち、ベストウォーリア、ホッコータルマエが続く。さらにクリソライト、ワンダーアキュートが追走して、ファイアーフロートもここに加わるが、7番手以降は追走に苦しみ、勝敗は前の馬たちに限られる展開となった。直線入り口では後続に並びかけられたコパノリッキーだったが、田辺騎手のゴーサインを受けて加速すると、あっという間に差を広げる。激しい2着争いを尻目に、最後は余裕たっぷりの脚いろで3馬身差の完勝。堂々たる逃げ切り勝ちで、GI3勝目を飾った。

 JBCクラシックの勝ち馬コパノリッキーは、父ゴールドアリュール、母コパノニキータ、母の父ティンバーカントリーという血統。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬で、小林祥晃氏の所有馬。通算成績は12戦7勝。重賞は2013年交流GII兵庫チャンピオンシップ、14年GIフェブラリーS、交流GIかしわ記念に次いで4勝目。村山明調教師、田辺裕信騎手ともにJBCクラシックは初優勝。

 会心の逃げ切り勝ちを演じた田辺騎手は「逃げようと思って逃げたわけではなくて、先行したい馬のなかで、これという逃げ馬はいなかったので、ゲートを上手に出られたら行こうかと思っていました。後続を引き付けて、なだめて、直線までこれるか、ということを考えていましたが、後ろの馬が迫ってくるとかかる面もあるので、行きたい気持ちを抑えるのが大変でした。ただ、大井(帝王賞=2着)のときより感じ良く走ってくれましたね。(3馬身差は)強いと思いました。ここまで伸びて完勝してくれると、今後が楽しみです。ジョッキーの指示に素直なのがこの馬のいいところですね。素直で走る馬というのはなかなかいません。それがすごいところです。きょう走った馬たちは強い馬なので、盛岡だけでなく、JRAで走るときも応援してください」と数多く詰めかけたファンの前で喜びを口にしていた。

JBCクラシック【2014年】結果と動画
 
JBCクラシック
1着 コパノリッキー 田辺裕信
2着 クリソライト  ルメール
3着 ワンダーアキュート 武豊
 
 
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