第4回JBCレディスクラシック【2014年】結果と動画

 3日の盛岡競馬8R、第4回JBCレディスクラシック(交流GI、サラ3歳以上、牝馬、選定馬、定量、ダート1800メートル、16頭立て、1着賞金=4100万円)は、2番人気に推された岩田康誠騎手騎乗のサンビスタ(栗東・角居勝彦厩舎、5歳)が差し切り勝ち。GI初制覇をはたした。勝ちタイムの1分49秒3(重)はコースレコードの好タイム。

 1馬身1/4差の2着には中団から伸びたトロワボヌール(3番人気)が入り、さらに1/2馬身差の3着が1番人気のワイルドフラッパーだった。

 冷静な立ち回りでタイトルを手に入れた。砂の女王決定戦を制したのはサンビスタ。いつもより前で運び、最大の敵であるワイルドフラッパーが先に動いても動じずに我慢。直線に向いて末脚を爆発させて、待望のGI制覇を果たした。

 レースは予想通りコーリンベリーが先行。外からブルーチッパーガ2番手につけて、地元のコウギョウデジタルが積極的に3番手につける。その後ろにサンビスタ、マイネエレーナが追走。ワイルドフラッパー、アクティビューティと続いた。しかし、3コーナー付近でワイルドフラッパーが早めに仕掛けて3番手の外に進出する。直線に向いて前をかわしたワイルドフラッパーが堂々と先頭に出たものの、これを目標にサンビスタが襲いかかり、さらに後ろからトロワボヌールも接近。ゴール前で力強く伸びたサンビスタがワイルドフラッパーをかわし、栄光のゴールに飛び込んだ。ワイルドフラッパーは最後に失速して、トロワボヌールが2着を確保している。

 JBCレディスクラシックの勝ち馬サンビスタは、父スズカマンボ、母ホワイトカーニバル、母の父ミシルという血統。北海道新ひだか町・グランド牧場の生産馬で、(株)ヒダカブリーダーズ・ユニオンの所有馬。通算成績は18戦7勝。重賞は交流GIIIブリーダーズゴールドC(2014年)に次いで2勝目。角居勝彦調教師はJBCレディスクラシック初勝利。岩田康誠騎手は12、13年ミラクルレジェンドに次いで3勝目。

 岩田騎手は「本当に落ち着きがあって、ゲートもスムーズに出てくれて、好位でレースができました。好スタートからスッと行かせて4番手。いいレースができたと思います。一戦一戦力をつけてくれているし、今回もチャンスだと思っていました。次もいいレース、強いレースを見せてくれると思います」と充実一途の愛馬に目を細めていた。

 
 JBCレディスクラシック結果
 
1着 サンビスタ 岩田康誠
2着 トロワボヌール 田中勝春
3着 ワイルドフラッパー 蛯名正義