11Rのチバテレ盃で起こった大問題のまとめ
 
15日に行われた船橋競馬で主催者による前代未聞のミスが起こった。問題の競走は4歳上オープンで行われたメーン11Rのチバテレ盃。(5)メトロノースを規定より軽い重量で出走させ、レースを成立させてしまった。まずは13日に行われた出馬投票で出走馬が確定した際にメトロノースの負担重量を53キロと誤って発表。同日中に間違いに気付き、正規の55キロに訂正発表。主催者出走表や新聞各紙の表記も55キロだったが、実際には53キロで出走した。

 手綱を取った瀬川将輝騎手は昨年4月のデビューから25勝未満のため、負担重量2キロ減の減量騎手だが同競走は準重賞で負担重量の軽減はない。本馬場入場で「55キロ」との場内アナウンスを聞いて不審に思った同騎手がレース後、負担重量の確認を申し出て発覚。調査した結果、検量室で使用した業務用資料が誤っていたため減量した数値で前検量を通過。53キロで騎乗してしまった。

 当然、レース前後に誤認の場内放送などなく馬券を買ったファンは知るよしもなし。結果は規定より軽い重量を背負って、9頭立て9番人気の9着だったこともあり、レース後、厩舎関係者の間で特に騒ぎになるようなことはなかった。千葉県競馬組合は「発生原因は負担重量軽減有無の確認不十分と内部資料修正の失念。チェック機能の強化を行うことによりミスを犯さないようにします」と謝罪。千葉県競馬組合地方競馬実施規則に基づき、失格や着順の変更はない。

 だが、公正な競馬開催の根幹に関わる大問題。公正でないのになぜレースが成立するのか、主催者の競馬施行に関する認識を改める必要がありそうだ。
 
 
 
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