皐月賞着から逆転を目指すトゥザワールド

 「日本ダービー・」月日、東京

 皐月賞着のトゥザワールドが頂上決戦でのリベンジに燃える。今年は周年のメモリアルイヤー。年前の周年レースを制したのが父キングカメハメハだ。父子制覇を達成し、母トゥザヴィクトリー年桜花賞着オークス着、全兄トゥザグローリー年ダービー着がかなえられなかったクラシックのタイトルをつかむ構えだ。

 前走後は放牧へ出さず自厩舎で調整。栗東でビシッと攻められ併走先着を決めた週前の動きに、中澤助手は「弥生賞のあとの方が疲れはあった。今回は回復が早かったし、皐月賞の時と比べても週前の動きはいいと思う。思い通りに調整はできている」と納得の表情だ。

 新馬戦こそ着に敗れたものの、戦目から弥生賞まで連勝を達成。完成度の高さは折り紙つきだ。「賢い馬で学習能力が高い。次のレースでは課題を克服してくれている」と進化は止まらない。初コースにも「精神的にどっしりとしている。自在性があるし、時計にも対応はできる」と心配はしていない。

 鞍上の川田はハープスターで挑んだオークスで着に敗れたが、ダービーなら史上人目の大クラシック完全制覇の偉業達成となる。悔しさを味わった人馬が、競馬の祭典で輝きを取り戻す。

 

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